我が家は俺と親父の二人暮らしであるので、今回、国から計20万円が支給されることになる。

その使い道につき俺と親父の意見の一致を見たので、ここに記す。

受け取りを拒否したりせず、また、寄付もしない。

支給された20万円は別途他の財布で保管し、従来の財布には入れない。

いつの間にか生活費に消えていた、というような事態を回避するためである。

支給された20万円は全額食費に回す。

ただし、それは日常の食費ではなく贅沢な食事をするための予算とする。

既に決めたのが宅配ピザ(特にピザーラ)、鰻白焼き、京都伊勢丹で売られている京老舗料亭弁当。

これらを食べたとしてもまだ18万円は余るので今後の楽しみは尽きない。

その後は再びピザを注文するか、あるいは、黒毛和牛のすき焼きでも食うか。

藁焼き鰹たたきの取り寄せなどもそそる。

今回のコロナ禍において我が家は特に何も困ってはいないので、その趣旨及び道徳的見地からすれば受け取りを拒否するか、あるいは、どこかに寄付するのが人の道なのだろう。

けれども、俺は親父の余生の楽しみを優先した。

これもまた俺なりの人道。

親父は身体こそ不自由になってしまたが食欲だけは衰えることなく、日々の食事こそが最大の楽しみとなっている。

だから、そのために使わせてもらう。

筆頭候補に挙げたピザーラだが、今まで気にはなっていたものの、1枚4,000円もするようなピザをとても自分の稼いだ金で注文しようとは思わなかった。

港区あたりの住民は今日は雨だからとあんなものを気軽に頼んでいるのか?

宝くじにでも当たらない限りはピザーラなど食べることはないだろうと思っていたが、今回、期せずしてこのようなこととなった。

その源泉は俺の血税に違いないが、気分としては国のおごりだ。

俺も親父も、とても楽しみにしている。