俺の毎日の楽しみの一つ、それは夕食のメニュー決め。

昨年までは俺の頭の中にあるレパートリーからその日食べたいメニューを日中仕事の合間に決めていた。

今は全く違う。

毎朝4時に起きて散歩や体操を行い、水を飲む以外は何も口にせずに仕事をする。

その内に腹の虫が鳴り出すので、そうなると一旦仕事の手を止めてパソコンを立ち上げる。

そして今夜何を食べたいのか、本能に尋ねる。

料理が浮かべばそれで良し。

素材が浮かんだ場合、例えば鶏肉が食べたいと浮かんだ場合、googleで鶏肉レシピと検索する。

検索結果が出たら画像を一覧表示して、画像とサムネイルを見る。

で、美味しそう、かつ、過去に作ったことのないようなレシピをピックアップして今夜のメニューにする。

そうやって今夜の3、4品を決める。

俺は食べることが大好きなので、毎朝かなり真剣に決めている。

年明けからこんなことをもう二ヶ月超やっているのでレパートリーが飛躍的に増えた。

加えて、有本葉子のレシピを見ないで作れるようになりましょうも買ったので、年末頃には凄い腕前になっているのではないか。

会社で働いていた頃、夕食のメニュー決めはタスクの一つだったが、今は娯楽の時間だといえる。

googleで検索すれば自分では絶対に思い付かないようなレシピに出会えるのがいい。

例えば、先日作ったのはほうれん草と納豆の和え物。

ほうれん草を茹でて納豆と混ぜるだけだが、これが美味しい。

栄養学的にも最強ではないか。

時には食べてみて「???」なレシピもあるが、不味いとまではいかない。

せいぜい、美味しくない、あるいは普通止まり。

だから日々どんどん新しいレシピにチャレンジしている。

これらはやがて俺の財産になるだろう。

というのも、近所のスーパーやコンビニで一年中代わり映えのしない惣菜をカゴに入れている年寄りをよく見かけるが、あれでは日々の楽しみも半減ではないか。

こうしてのんびりとメニュー決めを楽しめるのは何より時間に余裕があるから。

強制的に介護生活となってしまったが、感謝することも何かと多い。

親父に対してこれが口に出せたなら...と思うが、まあ、無理やな。