親父のリクエストもあって今冬の食べ納めとしておでんを作った。

我が家のおでんはひと味違う。

おでんの名店たこ梅ではクジラ肉から出るだしが味の決め手になっているだが、我が家では油かすを必ず入れている。

過去何度も書いたが、油かすとは天かす(天玉)のことではなく、牛の小腸を油で揚げたものだ。

肉屋で売っているのだが、京都や大阪ではお好み焼きやうどんに重宝されている。

具として食べるわけだが、溶け出した油で料理のコクが格段に増す。

よって、おでんに入れるにはぴったりの材料であり、加えて俺はミリンを多めに入れるので、我が家のおでんはコクの深い甘口おでんということになる。

このダシの染みた大根が最高に美味しいわけで、春を迎えるに当たって最後に堪能した。

ここで長年のおでんの謎を一つ。

おでんにカラシを付け過ぎると鼻にツーンと来るが、ことコンニャクのみは鼻を通り越して肺を直撃する。

この現象は俺だけではないはず。

ネットを調べてみたが、満足な回答は得られない。

なぜだろう?