切り刻まれたい...
殺されたい...
そのようなM女の願望を叶えるのが臨死調教である。
俺の造語でありオリジナルの責めでもあるので何やら不可解な言葉だろうが、私は今から切り刻まれて死ぬ...そういった感情をM女に与える行為のことである。
本来、当調教は俺の責めにおける極秘中の極秘であり公にするつもりはなかったが、このような類の調教があるということを伝えるだけでも救われるM女性が少なくないと判断したので、その重要度を考慮し、コラムと調教百態の両方において紹介することにした。
具体的な手法の記述は差し控えておくが、それではあまりに何のことだか理解し難いと思われる。
よって、読者が真似しても安全なものを一つだけ紹介しておく。
当事例によりその全容を想像されたい。
俺には調教七つ道具というものがある。
今までの経験において取り入れたもののうち、その淘汰を免れて生き残った優秀な道具たちだ。
かさばらず、かつシンプルさを信条とするが、その中の一つにヒナナイフというものがある。
実際にそんなナイフが市販されているわけではなく、ただ俺の愛奴の名前を冠しただけだ。
一見普通のナイフに見えるが、実はその刃がバカになっている。
要するに、それで肌を突いても撫でても跡こそ残るものの決して切れることはない。
俺は目隠しした女性を張り付けにし、あるいは吊り下げ、言葉によるコントロールを行いながらナイフの刃を肌に這わせる。
時に深く、時に浅く。
その時、彼女の頭の中には、全身を切り刻まれて血だらけになった自分がいる。
俺は丹念に全身を切り刻んだ後、彼女の髪の毛をひっ掴んで首を反らせると、最後にその喉を掻き切る。
そして彼女は死ぬ。
この行為で激しくエクスタシーを迎える女性がいると書けば貴男は信じるだろうか?
臨死調教とはこのような一連の行為の集合体を言う。
死によって生の大切さを教えてやりたいなどと大それたことは一切考えていない。
俺はただ擬似的に、そしてSM的に殺すのみ。
もしも必要としているのなら、遠慮なく言ってもらいたい。
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