他人のために生きたい、ここ数年来、俺の偽らざる年初の目標である。

男の平均的な人生に比べれば今まで相当に楽しんできた。

食もそうだが、特に女性関係においては本当に恵まれたと思う。

男なら、そんなこと言ってみたいのではないか?

それが嘘ではなくさらっと言える人生。

別に自慢したいのではない。

自分の為に生きる人生において満足すると、人間不思議なもので、今度は逆に他人の為に生きてみたくなる。

と、そう思い始めた矢先に親父の介護をすることになった。

しかし、本当に俺がやりたいのは、身内は当然として、全くの赤の他人の為に生きる人生である。

今は親父の介護縛りがあるので出来ることは限られているが、他人への奉仕の一つとして始めたのが献血だ。

使途に不明瞭さが付きまとう寄付よりも、献血であれば使用目的がはっきりしていることも気に入っている。

今年も無理のない範囲で俺に出来ることを行おうと思う。