俺は基本的に玉子はLLサイズしか買わない。
総じてそれでうまくいっているのだが、問題がないわけでもない。
玉子丼やきつね丼等々、丼ものを作る際にLLサイズの玉子一個では少々少ないが、さりとて二個では多い、という状態に陥ってしまう。
俺が思うに、丼モノはMサイズ二個がちょうどよいが、丼用にMサイズをわざわざ別で買うほどのこだわりもない。
俺にとって丼は家で食うものであって、外で食べる気がしない。
ただし、天富の江戸前風天丼は別格。
これは家では作れない。
だから外食するだけの価値がある。
全てそうではないか。
単に腹を膨らませるだけの外食になりそうであれば、俺は迷わず一食抜く。
そして夜、空いた腹で家メシを存分に楽しむ。
俺が家で最もよく作る丼といえばきつね丼だ。
揚げとネギだけの単純な丼だが、飽きがこなくて美味しい。
京都人はこれを衣笠丼という。
京都ではネギは九条ネギということだわりがあるようだが、そうであろうとなかろうと単純ながら奥深い丼だ。