我が家の冷蔵庫にはカレンダーが磁石で留められており、親父がそこに日々の夕食メニューを書き込んでいる。
そこに、
「オムライス」
の一文字が目に付いた。
しかしながら、日々の食事は俺が100%全て作っており、最後にオムライスを作ったのはかなり以前のことである。
「はて??」
としばらく考えて合点がいった。
俺はその日、天津飯を作ったのである。
親父にしてみればさながら中華風オムライスといったところか。
以来、何度か天津飯を作ったので今では親父もその名を覚えたようだが、たまに???な書き込みがある。
その最高傑作は昔当雑記で紹介した「ナメロン」である。
「この料理は何や?」
と訊かれたので、
「なめろう」
と答えたら、翌日カレンダーにナメロンと書いてあったのだ。
以来、ちょくちょく笑える書き込みはあるものの、いまだナメロンを越える傑作はない。