今年の夏は今までの人生において最も多くブドウを食べた。
梨もよく食べたな。
今しばらくは店頭に並ぶだろうから、更に食べるだろう。
その財源は国から支給された二人分の20万円だ。
だからこんなに食べることができた。
我が家はそこまで貧乏ではないけれど、自分で働いて稼いだ金となるとどうも贅沢品を買おうとは思わない。
これは俺の性格ゆえか、それとも庶民ならば通常の感覚か。
金額だけ見れば決して高価とは言えないが、それでも一房1,000円のブドウや一個400円もするような梨は俺にとって完全に贅沢品であり、働いた金ではおいそれと買う気がしない。
次はこの財源でサンマを買おうと思う。
どれだけ高くともサンマを食わずして秋を迎えるなど日本人としてあり得ない。