ペットプレイ
ペットプレイは数あるSM行為の中においても非常に和やか、かつ、微笑ましいものである。
要するに女性を人としてではなく、ペットとして扱うわけだ。
別に猿でも熊でも好きな動物として扱えばよいのだが、M女性の可愛らしさ、また、可愛いらしく飼われたいという点において犬猫に落ち着く場合が多い。
また、それよりぐんとレベルが落ちれば牝豚扱いだ。
貴女はどれが好みだろうか?
俺の経験上はダントツで犬が一番人気だが、豚扱いを求める女性も決して少なくはない。
その手の女性に犬扱いでは全く物足りない結果に終わるだろう。
いわゆる真性M女であればそのほとんどが豚を選ぶが、それは別の項目に譲るとして今回は猫のパターンについて語る。
特に決まり事はないので、各自好きなように楽しめばいいのだが、どこまで本気でペットとして扱うのかは最初にしっかりと決めておかなければならない。
「私はご主人様の子猫だニャン」などと寄り添われるのも可愛いものだが、本気で猫として飼うつもりなら意志表示は全て鳴き声かボディーランゲージでなければならないので、人間の言葉を話すのはおかしい。
食事やトイレの問題等においても最初にしっかりやっておかないと途中からの軌道修正が難しいので注意が必要だ。
猫もどきで楽しむのなら何も考えなくてよいが、ちゃんとした猫として扱うのならこの点あやふやにしていると実に中途半端なペットが出来上がってしまうことになる。
主から今日一日おまえは猫だと命じられたなら、忠実に成りきること。
ある瞬間ふと現実に戻り、「今日の夕食は何をご用意しましょうか?」などと訊くのは余計なお世話であり問題外。
お仕置きの体罰の代わりに半日や一日猫を命じるのも面白い。
余程の馬鹿でない限り、言葉を禁ずると女性の表情が豊かになることに気付くだろう。
とても愛らしく感じるはずだ。
大いに愛でてやろう。
時として猫のまま抱かれることもあるだろう。
しかし、発していいのはあくまでミャーミャーだ。
たまらずに「ああ、素敵」とか何とか言ってはいけない。
もちろん体位はバック。
文章だけでは何でもないように思うだろうが、男にとってこのミャーミャーが実にそそるのだ。
同様に、おまえは人形だから何も口から発するなと命じたときに出る吐息やあえぎ声もたまらないものがある。
犬も上記に準ずる。
本格的にペットとして飼うならば、大型犬用の檻も欲しいところ。
単に閉じこめるという実用性のみならず、檻が調教にもたらす深みには計り知れないものがある。
例えば、こんなシーンだ。
あなたはその日用事があるので、朝、可愛いペットを檻に入れると鍵を掛ける。
もちろん、水と食事は忘れない。
火の元には細心の注意を払い家を出る。
その日の夕方、あなたは帰宅して戸を開ける。
檻の中で寂しげに主の帰りを待っていたペットが嬉しげにシッポを振る。
そのいじらしさには誰しも感動するだろう。
ペットも同じ。
「待たせたな」と主から頭を撫でられる幸せ。
主はきっとすぐに檻から出してくれるだろうから、思う存分甘えればいい...
とまあ、こんな具合だ。
「とらわれ」という言葉はSMにおいて重要なキーワードだが、それを最も端的に実現できるのが檻だ。
牢に比べれば相当手近であるので、可能ならば用意したいところである。
女性が真性のMであれば同じベットで寝たりせず、夜は檻に放り込んで寝かせるのもいいだろう。
時にあなたが命じずとも、女性がゴロニャンと猫のように甘えてくることがある。
何もこれはSM世界だけのことではなく、一般の女性にも多い。
こういうときはあなたの好きに対応すればいいが、あなたもそれに応えたいと思った場合、主だからといって恥ずかしがる必要はないと俺は思う。
頭を撫でてよしよしするなり、膝の上に乗せてやるなり、存分に可愛がってやればよい。
ただし、甘やかせ過ぎて躾を疎かにしてはいけない。
可愛いペットのために鈴付きの首輪などを用意してやろう。
犬用の首輪で代用するか、SMショップで手に入る。
あるいは、俺のように自作しても良いだろうし、それがベストだと思う。
多少の技術と道具を要するものの、コツさえ掴めば皮手錠やギャグボール等の小物なら何でも自分で作れるようになる。
マスターして損のない技術だ。
ちゅうか、マスターすべき技術だ。
時間のある週末にでもぜひチャレンジしてみれば良いと思う。
DIYを始めると東急ハンズがいかに卑猥な場所であるか、きっとあなたも気付くだろう。
一応あれこれ書いたが、ペットプレイはあまり小難しいことは抜きにして各自好きに楽しめばいい。
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