コーナンに入店した時の匂いが好きだとは以前に書いた。
もう一つ好きな匂いがある。
台湾のコンビニだ。
台湾に行ったことのある人なら、
「ああ、あの匂いか」
と、すぐにわかる程に独特なあの匂い。
何となく香るとか、そんな程度ではない。
もしあの匂いが嫌いな者がいるとすればもはや入店不可だ。
その匂いの正体はおでんコーナーにある煮玉子。
煮玉子のみ別の保温器に入っているのだが、煮汁に含まれている八角等の強烈な香りが店内に充満している。
俺はあの匂いを嗅ぐと、
「ああ、また台湾に来たな...」
などと感慨に浸ったものだ。
旅情溢れるあの匂いが先日ふと懐かしく思い出された。
今の俺に台湾旅行は無理なので、また排骨弁当でも作って食うか。
排骨弁当を作る上で最も大切なのは味付け等ではなく、どんな容器に入れるかだ。
仮にわっぱの弁当箱に詰めたところで面白くも何ともない。
使うのは台湾市内ではデフォルトの仕切付き四角形紙弁当箱か六角形のやつ。
これでないといけない。
日本ではなかなか手に入らないので、俺は日本の台湾料理店でテイクアウトした際の紙弁当箱を全て取ってある。
使用後さすがに水洗いはできないが、ウエットティッシュで汚れを落とせば何度も使えるほど丈夫な紙質だ。
これを久しぶりに使うとしよう。