俺は熱狂的な阪神タイガースファン、大阪ではいわゆる虎キチと呼ばれる人々を今までかなり冷めた目で見ていたが、ここにきて彼らの気持ちの幾分かは理解できるようになった。
というのも、連日親父とテレビの前に張り付いて大谷の応援をしているとは既に書いたが、大谷がホームランを打った日などはその日一日スカッとした気分になる。
二本打った日などは爽快感を通り越して軽い興奮状態だ。
阪神が快勝した後はきっと虎キチもこういう気分なのだろう。
ただし、彼らがいけないのは負けた時は気分がマイナス方向へ傾くこと。
負けた日の翌日は一日機嫌が悪いなど最悪である。
昔、俺の上司がそんな虎キチだった。
阪神が負けた翌日は距離を置いたものだ。
反面、難しい話をしにいく時はタイガースが快勝するまで我慢した。
すると多少無茶な内容でもよくOKをもらえた。
サラリーマンとして過ごした日々も今となっては良い思い出だ。