スーパーで牛乳や豆腐を奥からほじくり出し、できるだけ新しいものを買おうとするオバサン連を見ると、つい、
「ケッ!」
と言いたくなる。
俺が玉ねぎやジャガイモを買おうとして底からほじく出して選んでいるオバサンがいれば、俺はその横で選ばずにじっと立つ。
そうすると、たまに、
「あっ、どうぞ」
などと言われることがある。
そんな時、
「あんたの触ってないやつ買うから早よ選びや」
と言ってやる。
大阪だから多く目に付くのか、全国的なことなのか知らぬが、とにかくオバサン連のほじくり出し探しは見苦しいこと甚だしい。
ああやって奥や底からほじくり出せば結局はグルグル周回するだけではないのか?
玉ねぎなど俺も手を出しつつ多少は選ぶが、下のものをチェックするような真似はしない。
牛乳などもそうだ。
男は黙って手前取り。
と、ここまで偉そうに言っておきながらどうしても下までチェックしてしまうものが一つだけある。
生姜だ。
俺はでかい生姜が一つだけ入っているやつが欲しいのだが、これがあまりない。
全くないならないでいいのだが、たまにあるからつい探してしまう。
なぜでかい生姜が欲しいのかといえば、俺のデカ目の手でも卸しやすいから。
小さいと勢いで親指や人差し指を卸してしまうことがあり、それを防止するためだ。
これではオバサン連をボロカスに言う資格はないだろうか?
もう一人種、スーパーで俺に(内心)ボロカスに言われるオバサン連がいる。
それは代表的に言えば上下ジャージで頭ボサボサながらなぜか財布がブランド物というオバサン。
要するに完全に女を捨てているようにしか見えないのだが、なぜか持ち物がブランドという人種。
レジ待ちの列で見る気がなくても否応なしに目に付いてしまうものだが、大阪の下町スーパーではなぜか最高級ブランドであるVuittonが結構多い。
あの服装からして小金持ちをアピールしたいようにも見えない。
単にブランド好きというにはあまりに滑稽だ。
本人にしてみればいい財布を持っているつもりかもしれないが、少なくとも俺からは(内心)ボロカスに言われている。
女子高生のVuittonも痛々しいものがあるが、まあ、これらは日本独特の珍百景だろうな。