過去、崎陽軒のシウマイ弁当については雑記のあちこちで書いてきたが、シウマイ弁当が東の横綱ならば西の横綱も紹介せねばならない。

それは八角弁当。

崎陽軒のシウマイ弁当に比べればかなりマイナーな存在ではあるが、大阪人は本当にこの八角弁当が大好きで、シウマイ弁当と同様に駅以外でも百貨店等で買えるようになっている。

大阪発の駅弁ながらその中身は京都風であり、料亭の仕出し弁当といった具合だ。

弁当というよりも酒の肴として様々なおかずで日本酒を楽しむのが俺流。

最後にご飯が余るが、夏場であれば麦茶をぶっかけて胡瓜の古漬けで茶漬けにでもすれば最高の〆になる。

親父に、

「今日の晩は八角弁当やからな」

などと言えば親父の瞳が輝き、

「ほんなら昼はパン一枚だけにしとくわ」

などという会話になる。

我が家では二、三ヶ月に一度食卓に上がる。

来阪の機会があれば自分用の土産にぜひ八角弁当をすすめたい。