俺が楽しむ最も優雅な食卓、それはチーズ、パン、ソーセージ、ワインで楽しむ晩酌。

他にも美味なる組み合わせは多々あるが、こと優雅さに限ってはこれに勝るものはない。

ただし、優雅と言ったところでこの場合のチーズとは成城石井などでよく目にする1ピース500円程度のフランス産ブリーチーズだ。

普段4個120円のやつをよく食べているので、KIRIやらこのレベルのチーズでも俺には十分美味しい。

チーズと合わせる場合、パンは堅くて少々苦みのあるやつが俺にはいい。

ソーセージも普段使いのシャウエッセン等ではなくハーブ入りの生ソーセージを茹でて食べる。

と書けば聞こえがいいが、業務スーパーの冷凍ものなので格安だ。

ワインもこの日ばかりは紙パックではなく瓶を開ける。

こんな食卓を月に一回ほど親父と楽しんでいる。

「今晩はチーズな」

というのがその合図。

たまにはデパ地下で他のチーズやソーセージを買ってみるのもいいのだろうが、値札を見るたび、

「まあ、いつものでええか...」

となる。

こういうのを貧乏性というのだろう。

幼い頃赤貧だったので、まあ一生治らんやろうな。