俺の夏場のルーティンの一つに毎朝のゴキブリホイホイチェックがある。
というのも、たまにゴキブリではなくハツカネズミがくっついていることがあるから。
我が家の場合、ハツカネズミはゴキブリホイホイから引き剥がされて無罪放免となる。
いくら軍手をはめるからといって指先がゴキブリに触れるのは気持ちの悪いもので、ここまでしてくれる家はなかなかないのではないか。
先日、そんなホイホイに異変が起きた。
例によってチェックしてみれば、何やら得体の知れないものが引っ付いている。
ゴミでも入ったのかと思ってよく見れば、何と体長約20cmほどのヘビの子供ではないか。
加えてその横にはハツカネズミが引っ付いており、こちらは全く動いておらず腕に死亡している模様。
おそらくは天敵のヘビが真横に来たのでショック死ではないかと思われる。
いつもは引き剥がすと礼も言わずにさっさと逃げて行くのだが、こいつは庭に埋めてやった。
問題はヘビだ。
いつもハツカネズミにするように泡式の食器洗剤を振りかけてしばし待つのだが、いかんせ接地面積が多くてなかなか剥がれない。
ヘビはヘビで舌をレロレロ出したり引っ込めたりで、威嚇しているかか、怯えているのか、感謝しているのか全くわからん。
乱暴に剥がして皮が破れては可哀想なので、何とか丁寧に引き剥がしてやった。
ネチョネチョを洗ってやろうとキッチンで更に液体洗剤をぶっかけたら鰻のようにすべってしまい、そのまま冷蔵庫の裏へと逃げていった。
よって半日ほど蚊の侵入を覚悟で冷蔵庫から近いドアを半開きにしてやったが、今頃あのヘビはまだ家の中にいるのかいないのか?