明かり責め
単に明かり責めという名称だけ聞いても???だろうが、例えば取り調べ室のシーンを想像すればぴんと来るだろう。
刑事が容疑者の胸ぐらを掴みつつ卓上ライトを顔に向けて、
「おまえがやったんやろ~!!」
などは刑事番組の定番シーンと言えるが、強い明かりは人に対して威圧感を与える効果がある。
これをもっと極端にすれば、真っ暗な部屋で自分の後方から強烈な照明を当てると、相手の姿は丸見えだが、こっちの姿はシルエットしか見られないという環境になる。
これなど相手に与える威圧感は相当なものである。
あのヒトラーはわざわざ夕日を背景にして演説したそうだが、これをSMに置き換えれば、例えば前戯としてM女の顔をライトで照らしながらの視姦や言葉責めなどはその責め本来の効力を一層有用なものにする。
何も大がかりな装置がなくとも、部屋を真っ暗にして懐中電灯一本照らせばそれで事足りる。
俺のSM七つ道具の中には懐中電灯が含まれる。
ライトは精神的責めにいろいろと応用が利くので一本は備えるべきだ。
といっても、単一や単二の通常のタイプのものではかさばるし重量もばかにならないので、俺の場合、懐中電灯といってもマグライトを利用している。
鞄に一本忍ばせれば強力な責め具になるはずだ。
マグライトはSMにも活躍すれば野宿でも活躍するという愛すべき一品である。
実際に行うことはないだろうが、もう一つの明かり責めについても一応触れておこう。
椅子等に拘束し、ある程度強力なライトを相手の顔に当て続けると、それは立派な拷問になる。
この場合、更にヘッドフォンをかぶせて大音量でヘビメタ等を流せば、どんなに精神力の強い人間でも正気でいられる時間はたかだが知れている。
他にも明かりを使った拷問術はあれこれあるが、SMサイトとしてこれ以上書く必要はないだろう。
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