俺が最も食べ歩いてきた店のジャンルは中華料理だと言えるが、過去にどれだけ通っていても、いまだその注文が難しい。

挨拶代わりの餃子とビールについてはいつぞや書いたと思うが、今日はそこで腰を落ち着けると決めたとして、その次のオーダーが極めて難しい。

俺が自分で勝手に難しくしてしまっているわけでもあるのだが、要するに、中華料理屋では食べたいメニューと食べるべきメニューが一致しないのだ。

例えば俺は回鍋肉が好物だが、過去何度も家で作り続けて今ではそれなりのレベルに達しているので、たとえ好物であれわざわざ外で800円払って注文する動機にいささか欠ける。

木須肉しかり、あんかけ焼きそばしかり、トマトと玉子炒めしかり...。

よって、好物を差し置いて家では作れないような酢豚やらレバニラやらを注文すべきか?というせめぎ合いが毎回必ず起こる。

注1:酢豚は豚肉を揚げたり野菜の油通しが面倒で作らない。

注2:レバニラはレバーのいいのが手に入らないので作らない。

そして散々悩んだ挙げ句にやっとこさ注文するという情けない状況にいまだある。

どうも家中華と町中華の境界線引きは俺の一生の課題のようだ。