俺の現在の正直な気持ちを書きたいと思う。

武漢ウイルス(新型コロナウイルス)が人類の害であることは改めて言うまでもない。

けれども、そのウイルスが俺のストレスをかなり軽減しているのもまだ事実である。

現在、俺は親父の介護生活を送っているので、国の緊急事態宣言があろうがなかろうが、どのみちあちこち出かけることができない。

ところが、ウイルス問題が発生しているために、

「ああ、せっかくのGWなのに俺は介護で淡路島にさえ行けない...」

という気分にはならない。

GWにかかわらず、毎週末もそうだ。

「ああ、俺は週末どこにも遊びに行けない...」

とは全く感じてこなかった。

皮肉なことに、ウイルス蔓延が俺の外出欲や旅行欲に対するストレスをゼロにしてくれている。

こうなると、どうもこの地球という星は俺を地軸とし、俺の幸せのために回っているのではないか?

という気持ちさえここ最近生じている。

これは奢りや自慢ではなく、申し訳なさからだ。

俺がストレスなく穏やかに暮らせるよう、世界がこのような状況に陥ってしまったのではないか?

そんな気持ち。

騒動よりも一足先に退職して既に自立していたので収入は特に変わらず、俺が実質的に被っている被害といえば定期的に通っていた飲食店に行けていないことと映画館に足を運べていないことくらいだ。

それにしたところで閉めている店も多いので、また食べたいとは思うものの、

「行きたいが行けない!」

とはならない。

映画など家でもいくらでも見ることができる。

俺が責任を感じる必要はないのだが、あまりに俺に都合が良過ぎる。

申し訳ないとはそういうことである。

とにかく、今後の動向を静かに見守りたい。