俺がこのサイトを立ち上げるに当たって一番懸念したのは、M女からの反応があるかどうではなく、雑記が続けられるのかということであった。

日記はこれまでにもちょこちょこ書いていたが、他人に見せるとなるとそれなりの内容と文章に仕上げなければならず、何より一旦始めた以上は更新もそれなりに行う必要がある。

サイトを立ち上げたはいいが三日坊主になってしまうのではないか?

当初はそんな思いもあった。

しかし、これから調教を施そうとしているM女とは割り切ったSMプレイのみの繋がりではなく人対人のスタンスで接したかったので、雑記というコーナーがどうしてもサイト運営上必要であった。

とりあえずは三ヶ月を目途に更新を頑張ってみた。

読み手はどう思っているのか知らないが、雑記を毎日アップするというのは思いのほかしんどい作業なのだ。

しかし、とにかく何とかやってみたわけである。

お知らせでも書いた通り、今日が本年最後のアップになる。

最後なんだからこんな堅い話はやめてとっておきのネタを披露しようとも思ったが、やはり今日は自分で自分を褒めてやろうとこうして振り返ってみた。

来年の今頃、このサイトは凄いことになっているだろう。

俺にはそれがはっきりと分かる。

単なる自信過剰のみをもってそう言っているわけではなく、このサイト及びM女に対する俺の情熱がそう言わせるのだ。

「私、あのサイトがまだまだ寂しいときからずっと見守ってきたのよ」

初期の頃から参加してもらった方には将来そう誇ってもらえるよう、来年も中途半端な趣味としてではなく真剣に望みたい。

それから、この場をお借りして俺に一番最初にコンタクトしてくれた○○さんには改めてお礼を申したい。

当初はカウンターも設置しておらず、誰も見に来てはいないのではないかと思いながらもただ雑記だけを書き綴る日々が続いたが、貴女の一通のメールがどれだけ励みになったことか計り知れない。

勿論、俺にメールを出してくれたその他の皆さんにも本当に感謝している。

本来であれば知り合うことはなかったであろう俺たちがこうしてお互いに向き合うことができたのは、俺にとって本当に幸せなことであったし、何よりその根底にM女の勇気があったことについて深くお礼を述べたい。

これらの出会いが俺同様、皆の人生においてもなにがしかの恩恵があればと強く願う。

俺はこれからもこのサイトを通じて皆さんと共に成長していきたい。

まだまだ致らない点も多いとは思うが、どうか今後もshadowを見守ってもらいたい。

そして、気が向けばいつでも参加してもらいたい。

俺はいつまでもここにいるから。

1999年12月

shadow

コラム一覧へ戻る